年上彼氏の多島くんと、私の思い出の喫茶店

1 多島くん、デートの提案をする

エピソードの総文字数=485文字

 フリーターの多島くんと、女子高生の由希乃は、商店街でバイトをしている年の差カップルである。現在交際歴は三ヶ月。

 多島くんは、資格試験の勉強の傍ら叔父の経営する弁当屋で、由希乃はそのお向かいにある本屋で毎日バイトをしている。


 というわけで、由希乃はバイトが終わったあと、商店街のコンビニのイートインで多島くんとプチデートでイチャコラするのが日課だった。

今日さ、お客さんに『お気に入りのお店ってある?』って聞かれたんだ。由希乃ちゃんは、そういうお店ってあるの?
うーん、あるけど、ちょっと遠いんだ。前住んでた家の方で、ここから歩くと30分ぐらいかかるとこ。多島さんは?
俺もあるけど、もうちょい遠い。ここから電車で一時間ぐらいかな
そっか……
明日は日曜で休みだから、由希乃ちゃんのお気に入りの店に行ってみないか?
いいの? だってまだ何屋かもわかんないのに
べつに。由希乃ちゃんのお気に入りってどんなのか、見てみたいだけだから
……なら、いいけど。えっとね、ちょっとアンティークな喫茶店だよ
それむしろ見たい
多島さん、そういうの興味ある?
あるある。けっこうあるよ
ふーん……。じゃ、決定ね

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