マジカルミュージック

彼方に消え去る思い出

エピソードの総文字数=1,324文字

……で、俺に何かようなのか?    鈴鹿さんに呼び出されるなんて珍しいけど、大したことなかったら途中でも帰るから
2017/07/03 23:59
    歌音は、談話室に一樹を呼び出した。

    隣には、圭が座ってくれている。

    歌音が不安だ、と言って来るので仕方なしに同席してもらったのだ。

    だから、実質喋るのは歌音と一樹だけだ。時々、圭が口を挟んでくるかもしれないが、筋が通っていれば良いか、と思っている。

    さぁ、始めよう。最高のお茶会を……。

2017/07/04 00:03
ごめんね……。一樹くんも忙しいのに来てもらって……
2017/07/04 00:06
本当に全くだよ!!    俺は、双葉に託されたソロの練習に努めないといけないのに……
2017/07/04 00:07
本当は、その「夢灯籠」のユーフォニアムソロと「なんでもないや」のユーフォニアム無伴奏ソロ……双葉ちゃんにやってほしかったんでしょ?
2017/07/04 00:08
何の根拠だよ!!    俺はソロをやりたかったんだ!!    双葉が譲ってくれて、俺は嬉しかった!!    優越感を味わったんだ!!
2017/07/04 00:10
    違う!!    歌音が感じたのは優越感ではない!!    感じたのは喪失だ!!    何かに対する恐怖……焦燥……。
2017/07/04 00:11
嘘だわ……。私は、本当のことを渚から聞いちゃったから……。一樹くんは、ミミちゃんと双葉ちゃんの昔からの知り合いって聞いているの。だから、どうしてこのように、今はバラバラなのか教えて欲しいよ!!    どうして音が喧嘩してるの?
2017/07/04 00:13
そうだが……お前に教える必要性はないな。ミミと双葉は幼なじみだけど、仲良くもない。俺らは、ライバルなんだよ!!    音楽を作り上げる一人の職人なんだよ!!    だから、蹴落とすのは当然なんだ!!    俺は、双葉を蹴落とした。本当ならダメだが、俺は遂に勝ったんだ!!    ソロと無伴奏ソロを勝ち取ったんだ!!    ……………………。しかし、とても虚しく感じる。空虚な過去の記憶……。色褪せていく過去の楽しい記憶……。俺は多分、このまま消え去る思い出を抱いて生きていかないといけないと思うと、とても虚しく感じる
2017/07/04 00:19
    一樹は寂しそうに話をしてくれた。

    本人らは、復讐に燃えているはずだけど……その炎を友情の炎に変えてみせるわ。

    歌音は、一樹と協力すれば、ミミと双葉の関係性に溝ができたところを埋められるかもしれない。

    歌音は、一樹にこうきりだした。

2017/07/04 00:24
でも、その肝心のミミちゃんと双葉ちゃんの喧嘩を見過ごすんだ。何て酷い人……。私なら助けるのになぁ。一樹くんってあの二人が怖いんだ
2017/07/04 09:16
はぁ?    俺はあの二人の支えになっているはずだ。ミミと双葉にも仲直りして欲しい。また三人で灯籠を作りたい。だから……
2017/07/04 09:18
だから……どうしたいの?
2017/07/04 09:19
俺に協力して欲しい。ミミと双葉が仲直りさせて普通に戻りたい……
2017/07/04 09:22
    歌音は少し考える。色褪せていく過去の楽しい記憶……。忘れてはいけない過去の因縁……。

    それでも失われようとしているこの過去の過ちを正さないといけない。

    歌音は、今回の一樹の言う内容に協力することにした。二人が滅茶苦茶だと話は破滅に進んでしまう……。歌音の勘がそう言っているのだ。

    絶対に破滅なんてさせない、友情に破滅なんてないのだから……。

2017/07/04 09:24

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