マジカルミュージック

複雑な英雄の心境

エピソードの総文字数=2,507文字

    圭は、複雑な表情を浮かべたまま悠の部屋にやって来ていた。明らかに呆れた表情を浮かべている悠とホルンの手入れをしている昴の板挟みに圭は再び苦しむことになる。
2017/09/18 22:43
バカですね……
2017/09/18 22:48
バカって言うな!!    俺だって悠みたいに努力しているつもりだ!!    今回は、俺が到らなかったからこうなっただけなんだ!!
2017/09/18 22:48
本当にばか正直です。あなたは、歌音さんの事をどう思っているのですか?
2017/09/18 22:49
好きだよ!!    歌音の事は大好きだ!!    あの日あの時から……だから、俺は助けたんだ!!
2017/09/18 22:50
それは、何度も聞かされています。僕が聞いているのは、いつになったら告白するのか、です。いつまで経っても両片思い……そろそろどちらかが思いを伝えたらどうでしょうか?    見ていてモヤモヤするんですけど……
2017/09/18 22:53
うっ……
2017/09/18 22:57
 悠は微笑み、圭にとある言葉を告げた。
2017/09/18 22:57
実は言うと……僕も歌音さんに興味があるんですよね。このまま圭がモタモタしていたら僕が奪っちゃいますよ?
2017/09/18 22:59
ば……ばか野郎!!    悠には明里がいるだろう!!    この罪なやつめ!!
2017/09/18 22:59
本当にこのヘタレな性格は誰に似たんですかね……。お母様ですかね?
2017/09/18 23:00
悠もヘタレだろうが!!
2017/09/18 23:01
僕を巻き込まないでください!!    それなら早く歌音さんに告白したらどうなんですか?    両片思いをあと何年見せつけるつもりですか?
2017/09/18 23:01
早めに解決するつもりだ。でも、歌音のやつも天然記念物級のヘタレなんだよな……
2017/09/18 23:21
確かに圭の告白を全て友達として好き、と捉えてますからね……。これは、前途多難そうな恋になりそうですね……
2017/09/18 23:22
何となく薄々気がついていた……
2017/09/18 23:25
 圭は大きなため息をついた。その時、ホルンを磨いていた昴に声をかけられる。
2017/09/18 23:26
何か辛気臭いから窓を開けてくれるかな?
2017/09/18 23:27
俺を顎で使うな!!
2017/09/18 23:28
圭はこの部屋に入れてもらってるんですよね?    じゃあ、圭が開けるのが当然です
2017/09/18 23:28
お前ら……後で覚えてろよ……
2017/09/18 23:38
    圭は立ち上がり、窓を開けた。秋の涼しい風が入ってくる。圭の熱く火照っていた顔も涼しい風を受け、正常に戻っていった気がする。

    悠がお茶を用意してくれたみたいだ。温かいお茶を飲み干すと、身体の隅々まで満たされたかのような気がした。温かい……。これが、恋だったら、と圭は考える。

2017/09/18 23:38
この温かさが恋だったら良いのになぁ、と思ってませんか?
2017/09/18 23:42
!!    心読むな!!    俺は、正常なんだから……
2017/09/18 23:43
そのヘタレの度合いは、重症ですよ?    いつまでに歌音さんに告白するのかここで言ってもらった方が早いです
2017/09/18 23:44
クリスマス舞踏会終了までに言います!!    そして、どこでもいいからキスも出来たらしたいし……
2017/09/18 23:45
ヘタレなのに行動派なんですね……。まあ、圭がここまで出来るとは誰も思いませんけどね
2017/09/18 23:47
間接キスしたことあるからな♪
2017/09/18 23:48
それは、ノーカウントです。吹奏楽である以上、どのパートでも一日一回以上の間接キスが起きています
2017/09/18 23:49
    圭が変顔をしているが、悠は無視をした。同じ兄弟なのにこんなにも性格が違うなんて……。悠のまともな性格が災いし、友達が少なかったことも覚えている。見た感じが、生徒会である。しかし、悠自身は生徒会はやるつもりがないみたいだ。圭は、ぶっきらぼうな表情で悠と昴を睨み付ける。昴は、圭から視線を反らし、窓の外を眺めていた。

    再び悠は口を開いた。

2017/09/18 23:50
圭は鈍感だから歌音さんの言っていることにも理解できていないんでしょうね。圭は、あの頃からだいぶ姿が変わってますから……
2017/09/20 12:16
どこが変わったんだよ?
2017/09/20 12:17
髪の色ですかね?    何故、赤に染めたりしたんですか?
2017/09/20 12:18
これは、俺のけじめなんだ!!    あの時、救えなかった香苗の為にも俺は生き抜くって決めたんだ!!
2017/09/20 12:19
一時期、俺には生きている価値なんてない、とか言っていた自殺願望者は誰の事ですかね?
2017/09/20 12:20
うるせぇ!!    俺だって歌音に救われなかったら、今ここにいない。でも、俺は自分の能力で苦しむ歌音の支えになってやりたい
2017/09/20 12:23
優しいですね……
2017/09/20 12:24
    圭は、悠の言葉に呆気にとられた。いきなり優しい、とか言われるとは思ってなかった。
2017/09/20 12:25
お前の方が紳士だろ?    俺は、ぶっきらぼうって言われているんだぜ
2017/09/20 12:26
うん……知ってますよ。でも、圭も僕に似て優しい人間になってくれて良かったです
2017/09/20 12:27
俺も悠が兄貴で良かったよ
2017/09/20 12:27
本当に歌音さんに思いを伝えるのですね?
2017/09/20 12:28
おぅ!!    俺は、もう立ち止まらない!!    必ず歌音に思いを伝える!!    また、いつでも俺の悩みを聞いてくれるか?
2017/09/20 12:29
    悠は頷き、
2017/09/20 12:31
勿論ですよ。僕の大事な弟の話を聞かない訳がありませんよ。僕の話も聞いてくれたら嬉しいですけどね……
2017/09/20 12:31
    と笑顔で言った。
2017/09/20 12:32
    圭も複雑な思いを抱いていたが、悠に全てをぶつけたことでその思いも決意に変わった。
2017/09/20 12:33
俺、頑張るよ!!    何度踏みにじられたっていい!!    最後に願いが叶うなら!!
2017/09/20 12:44
圭って若干Mなんですね……
2017/09/20 12:44
Mじゃねぇよ!!
2017/09/20 16:56
まあ、どっちでもいいんですけどね……
2017/09/20 17:19
どっちでもいいんかい!!
2017/09/20 17:20
    圭の痛烈なツッコミがとぶ。それでも悠は言葉を続ける。
2017/09/20 17:21
これだけは約束ですよ……。僕たちは何があってもお互いを助け合うって……。悩みがあったら早めに相談してほしいですね……。前回のような終わり方は僕は許せないです
2017/09/20 17:22
分かってるよ。俺も悠の幸せを祈ってるよ
2017/09/20 17:43
あの……そろそろ寝る時間なんですけど……
2017/09/20 17:44
もうそんな時間か……じゃあ、俺帰るわ♪    また明日な♪
2017/09/20 17:44

    圭は、 複雑な思いを抱いていたが悠に思いを打ち明けた後は、そんな思いは吹き飛んでいた。

    圭は、笑顔でスキップしながら部屋に戻ったという。

2017/09/20 17:45
悠……君はいつまで自分に素直にならないつもり?
2017/09/20 17:46
そうですね……。昴には見透かされてしまいますね……
2017/09/20 17:47
それは、俺の能力がそうさせているから……。だから、悠……君は死ぬような真似はしないで……
2017/09/20 17:47
分かっていますよ……僕たちは絶対誰一人死んではいけない。これは、未来のためであり、あいつへの復讐の為にも僕たちは戦い続けますよ……
2017/09/20 17:48
……
2017/09/20 17:51
    悠と昴の思いは、全く違うものだ。悠の暗い笑みを浮かべたのを昴は見逃さなかったが、何も言うことが出来なかったのであった。
2017/09/20 17:51

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