【共幻社座談会】第3回「デビュー前に知っておきたい、作家のための法律知識」

C会場『その他の質問に対する回答』

エピソードの総文字数=2,360文字

高波編集長、こんにちは!

齋藤先生はじめまして!

黒名ユウです。
共幻社様から発売中の星の王妃さま ~エッチな夜のオデッセイ~でお世話になっております。

座談会の内容、興味深く拝見しております。


法律や契約書そのものの質問ではないのですが「もしトラブルになっちゃったらどうすればいいんだろう?」という心配はデビュー前の(あるいはデビューした後でも)作家にはあると思います。訴訟経験などが豊富なのであれば別でしょうけど(笑)

法律に頼る前にお互いの人間力(話し合いなど)で解決をする努力はすべきでしょうが、それでもどうにもならなくなったとき――すなわち、法律を頼るしかなくなったときに具体的にはどんな行動をとることになるのか、お伺いしてみたいです。

例えば、

・弁護士さんに相談するべきなのか、司法書士さんに相談すべきなのか(その違いは?)

・弁護士さんを探すにはどうすればいいのか、いきなり弁護士事務所を訪ねる前にできることはあるのか?

・弁護士さんへの相談はどんな風にするの? 時間や費用はどれぐらいかかるものなの? どんな準備をしていくとスムーズに進むの?

・訴えた時と訴えられたときの違い(裁判や調停はどこでするの?)

・裁判や調停はどんな風に進行して、どれぐらい時間がかかるの?

・訴訟の結果はどのように履行されるの?

・損害賠償などになった場合、賠償金はどうやって受け取る(あるいは支払う)ことになるの? 賠償金は絶対受け取れるの? 支払わないといけないの?


あと、少しおかしな設問ですが……(笑)

・訴えた(訴えられた)相手と今後も良好な関係で仕事をしたいときのテクニック


法律的な角度以外に出版サイドの意見・心情も知りたいので、よければ高波編集長からもコメント頂ければ!

 黒名さん、はじめまして。お世話になります。


・トラブルになった場合には、弁護士に相談されるのが一般と思います。

 ごく簡単に言うと、裁判手続を代理するのが弁護士で、不動産の登記申請等の手続を代理するのが司法書士です。


・弁護士を探すときは、インターネット等で検索する方法もありますし、人づてに知り合いに紹介を頼むという方法もあります。

 弁護士会が無料で行っている法律相談を頼ってみる、というのも一つですね。

 いきなり事務所をお訪ねになっても、即座に対応ができる場合は少ないのではないかと思います。事前に連絡をいただき、日程等を調整して、相談をお受けする形になるところが大半ではないかと思います。


・準備については、トラブルになった経緯が大事ですので、相手方とのやりとりの中で作成された書類等を用意していただけると、一般的にはスムーズに行く場合が多いのではないかと思います。


・裁判や調停は、裁判所で行います。

・進行や時間については、事件ごとに異なりますので、ご相談内容次第ということになります。


・訴訟の結果の履行ですが、これも裁判の内容によります。

 たとえば、「○○円を支払え」という判決であれば、被告(債務者)に対して、強制執行をすることになります。


・損害賠償金等の金銭債権は、ごく簡単に言うと、債務者の財産を差し押さえて、債権者に配当するという形で、満足を受けることになります。

 逆の立場では、差押えや強制執行を受ける、ということになります。


・裁判になった後も良好な関係を、というのは一般的には難しいですね。

 ただ、裁判となってからも、和解という形で解決することはできます。

 円満的な和解をするというのが、理想的な解決方法なのかもしれませんね。

>齋藤先生

わかりやすく丁寧な説明とアドバイスをありがとうございます!


>裁判になった後も良好な関係を、というのは一般的には難しいですね。
>ただ、裁判となってからも、和解という形で解決することはできます。
>円満的な和解をするというのが、理想的な解決方法なのかもしれませんね。

そうですよね……。

自分の話になりますが、作家を目指す以前の勤め先が国外の企業だったので、けっこう日常的に契約だの訴訟だのということがありました。そんな中で私は、訴訟する・されるに関わらずギリギリまで相手の言い分を聞いて話し合うようにしていました。

自分が関わったケースでは全て和解に持ち込んで裁判ということにはならなかったですが、そういう経験をしてみて大切だなと思うのは「契約書」です。

だいたいモメごとになるのは契約書上、不明瞭な所でしたので^^;
問題発生すると、不明瞭な部分についてお互いが有利になるようにゴネ始めるのですよね。

それぞれ会社の法務部がちゃんと事前にチェックした上で作成した契約書であるにも関わらず!

座談会の中で齋藤先生もおっしゃられているように「契約時点で将来のすべての事態を予測することはできない」ということなのでしょう。完璧な契約書なんかない><

少し脱線しますが、そういったトラブルの際に個人的に気が付いた解決方法は、自社側にせよ、相手側にせよ、できるだけ上の人間(権利の大きな人間)と交渉した方がいいということでした。

「作家-出版社」の図式で見ると作家側には上も下もないですけど、出版社には上司やトップが居ます。組織ですから上の方に事態が伝わっていくのには時間もかかりますが、そこで焦れてブチ切れたりせずにじっくりと構えるのも、円満解決につなげる作家側の努力なのかもしれないなと思いました。

とはいえ「上に伝わってない」と感じたら行動に出ないといけないでしょうけど!(笑)
 ありがとうございます。

 そのようなご経験がおありだったのですね。

 契約書の不明瞭な箇所というのは、どうしてもできてしまうところがありますので、そこが簡単に行かないところなんだと、私も個人的に思っています。

 座談会を通じて、多くのコメント、ありがとうございました。

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