『みじょかもんの祈り ー 心の貧しい人は幸い? ー』

05. 「報告会。」

エピソードの総文字数=960文字

実習が終わり、30代の中年(以下、おっさん)3人組はお互いを労った。

3人の贅沢は、まず、ディスカウントショップで日常品の買いだめをし、
長崎の福田という場所にある海沿いのラーメン屋でラーメンセットを食べる。
どうでもいいと思われるが、黒ごまのラーメンと餃子、チャーハンである。
お腹いっぱいになった後に、100円ショップで買い物、
そして、稲佐山の裏にある温泉へ行く。
というのがコースだった。

何かしらの節目の週で、 次の日が休みの日は、羽を伸ばしに出かけた。


10代と20代がいない男同士の空間は、楽だった。
「終わったー」。
「終わりましたね。」
「きつかったー。」

2週間振りに再会し、後の2人が何を経験したかを聞かせてもらう。
実習生なので、施設の職員さんに、こき使われる。
当たり前なのだが、愚痴はこぼれた。
「どうやったね?評判通り、きつか施設やったと?」
「もう、すごかったー。なんでもかんでも押し付けてくっと。」
「コミニュケーションだけやったけん、居場所がなかった。作業やりたかったけど、無理やもんね。」
第1段階のおっさんたちの感想は、こんなものである。

高齢者施設の状況や介護福祉士の大変さを身にしみて帰ってきた。
反省点と課題点をお互いが交換し合う。

ここに色恋などの話があれば良かったのだが、全く出なかった。

2人の、おっさんは、お互い色んな過去をたどってきた。
1人は営業マン。
もう1人は料理人だったとは、前にも書いた通りである。
2人とも真面目な人間だ。
真面目過ぎた人間なだけに、同じく体を壊してしまった。
彼らの過去の仕事の労働時間や環境に比べれば、私は、やはり弱い存在であることを思い知らされる。
私の尊敬する2人である。

真面目で、気が利き、優しい。
それが、心労にきてしまうのかもしれない。

ズル賢く生きることができれば、もっと楽ができるのだろう。
(私は怠け者で、ずるい男なのに、弱いという救いようのない男なのだが。。)
2人の、これまでの経験してきたことをズケズケ聴いてしまう。
しかし、そんな話が生きる上での刺激となった。

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