テキスト作品詳細

(If I Could) Change The World

102|歴史|連載中|44話|178,352文字

聖書ラノベ新人賞, 歴史改変SF, スリップストリーム, プロテスタント, 生成文法, 分析心理学, トルストイ運動, アイスランド語, アイスランド文化, エッダとサガ

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ときは第一次世界大戦直前、魔法理論を体系化した”魔女”ヘフクラと島流しにされた”大酒飲み”慶三郎の珍道中が始まる――
不吉と疑念が渦巻くヨーロッパ遍歴の果てに二人が行きつく先は――


 明治42年。学費をすべて酒代に使ったために東京帝国大学を中退した尾形慶三郎は荒稼ぎを企て、阿片の密輸に着手する。オランダの貿易船に乗り込むもイギリスの海賊船に襲撃を受け、流刑に処される。北大西洋を彷徨ったあと、アイスランドの漁船に拾われ、慶三郎は一命を取り留める。
 アイスランドの都市レイキャビクで慶三郎は牧師のハルトールと知り合い、その家に居候することになる。ハルトールの生家はアウフェンギという寒村にあった。そこで慶三郎はハルトールの娘で高名な錬金術師の孫にあたるヘフクラと出会う。初めのうち彼女は素っ気ない態度を取るが、慶三郎から頼まれ、アイスランドの言葉、歴史、文学を教えていくうちに打ち解けた素振りも見せるようになっていく。そしてヘフクラが体系化した魔法理論を教授したことをきっかけに、二人は懇意の仲になる。このとき慶三郎とヘフクラは四年後に第一次世界大戦が勃発することをまだ知らなかった。


【追記】
 トーク作品の方でも連載を始めます。『頭狂ファナティックス』という題名です。ノベルゲーム風の作品に仕立てようと思っているのですが、想像以上に作業量が多いのでこちらの更新ペースが落ちるかもしれません。申し訳ありません(2017/12/7)。
 二作の更新が両立できないと判断した場合、第一部が終わるまでこちらの更新を優先します。

【追記2】
 非常に申し訳ありませんが、本職の方で大きな仕事の依頼があったので、一月中は更新できなくなります。
 二月から更新を再開して、おそらくその月に第一部を書き終えると思います。

もくじ

登場人物紹介

尾形慶三郎(おがたけいざぶろう)

日本人。京都出身。尾形家の三男。23歳。
東京帝国大学英文科中退。在学中はローレンス・スターンの研究をする予定だった。
特技は語学と詭弁と酒を飲むこと。
蘭方医である父親からの影響で、西洋史に詳しい。
知性はあるが、理性がないタイプの人間。
日露戦争で戦死した次兄を英雄視しており軍人の道を志していたが、父親と長兄の意向により学問の道に入った過去がある。

尾形信二郎(おがたしんじろう)

日本人。尾形家の次男。享年21。大日本帝国海軍に所属していた。
日露戦争に出陣し、戦局の最大の転回点となった日本海海戦でバルチック艦隊との砲撃戦により戦死する。
連合艦隊旗艦三笠の乗員だった。なお三笠には元帥海軍大将であり、連合艦隊司令長官の東郷平八郎が座乗していた。
その生き様と早逝は慶三郎の人生観に多大な影響を与えた。

ヘフクラ・ヘルカ・ハルトールスドゥティル(Hekla Helga Halldórsdóttir)

アイスランド人。19歳。ハルトールの娘。
ドイツの名門校ライプツィヒ大学で物理学、哲学、言語学を修めた才女(年齢は詐称した)。
高名な錬金術師ヘルカの孫娘。ヴァイキングの末裔でもある。
金や地位には執着しないが、高慢で自尊心が強く、名誉を何よりも重んじる。
生成文法と分析心理学を統合して、魔法理論を構築する研究を行っている。

ハルトール・キリヤン・エギルソン(Halldór Kiljan Egilsson)

アイスランド人。ヘフクラの父親。
アウフェンギという寒村で牧師をしている。
福音派の立場に立つ人格者。しかし、その実レフ・トルストイの狂信者である。
プロテスタントの教義をトルストイの思想によって修正して村人に指導しているため、アイスランド国教会の福音派とリベラル派の両方と敵対している。
上記の経緯があり、村人から「異端」として扱われている。

ヘルカ(Helga)

アイスランド人。半世紀前に政府の命令で処刑された錬金術師。
ヘフクラの父方の祖母にあたる。すなわちハルトールの母親でもある。
当時の女性としては珍しいことに高い教養を備えており、アウフェンギの村人から尊敬されていた。そのためにハルトールの意向でヘフクラもドイツの大学に留学することができた。
19世紀半ばの禁酒運動が高まるなか、度数が高く品質の良い酒の密造を続けたために、アイスランド政府と国教会の反感を買い、処刑された。

ケティル・ケティルソン(Ketill Ketilsson)

アイスランド人。アウフェンギに住む老人。言葉の節々から察するに70歳前後。
無神論者を公言しているかつ、村人からの施しだけで生活しているため、「狂人ケティル」と呼ばれている。
アンチキリストであるものの、『ヨブ記』だけは愛読している。
まだ青年だったころ、ヘフクラの祖母ヘルカの処刑に立ち会った。
近い未来に人類の自我は崩壊して、ご破算のときが来ると主張しているが……?

小説情報

(If I Could) Change The World

田口梓  @tomorrow3

執筆状況
連載中
エピソード
44話
種類
テキスト作品
ジャンル
歴史
タグ
聖書ラノベ新人賞, 歴史改変SF, スリップストリーム, プロテスタント, 生成文法, 分析心理学, トルストイ運動, アイスランド語, アイスランド文化, エッダとサガ
総文字数
178,352文字
公開日
2017年11月06日 14:24
最終更新日
2018年01月08日 10:33
レビュー数
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作者プロフ

田口梓  @tomorrow3

好きなアニメ:「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」「かみちゅ!」「Serial experiments lain」
 いかん、年がバレる。人生で大事なことの九割はこの三作で学んだ。

好きな漫画:荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』、宮野ともちか『ゆびさきミルクティー』、栗井茶『+チック姉さん』
 漫画は偏差値が下がるタイプの作品が好き。

好きなエロゲ:『素晴らしき日々 ~不連続存在~』『さよならを教えて』
 他意はないのだが、狂気ゲーを二つ挙げる。いや、他意はないんだけどね。

好きな映画:ミヒャエル・ハネケ『白いリボン』、ラース・フォン・トリアー『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
 見てるとこっちの人権が目減りする二作。特にハネケが好きで、全作品観た。

好きなアーティスト:エリック・クラプトン(ヤードバーズ、クリーム、デレク・アンド・ザ・ドミノス)、カート・コバーン(ニルヴァーナ)
 とりあえず生の感覚で、カラオケ行くととりあえず「いとしのレイラ」で場を牽制する。

好きなボードゲーム:アグリコラ、プエルトリコ
 2ゲーム以上回すと頭が白痴になる重ゲーが好き。Civのボドゲ版は一ヶ月で80時間持ってかれたので封印。
 
好きなMTGデッキ:スタン「青黒奔流コントロール」、モダン「発掘」
 ティムールエネルギーとかいう野蛮人の使うデッキほんと嫌い。

好きなTRPG:「パラノイア」「トーキョーN◎VA」
 TRPGの判断基準は原子爆弾を落とせるか否か。ダイス目貧弱民なので口プの比率が大きくないと息をするように頓死する。



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