山田航クリエイターページ

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山田航

twitter:@YM_WT
email:tonakai.go★gmail.com(★を@に)
homepage:https://yamadawataru.jimdo.com/


山田航(やまだ わたる)と申します。
札幌生まれの札幌育ちで今も住んでいます。
「野性時代」(角川書店)の「野性歌壇」にて、加藤千恵さんとともに選者を担当しています。
札幌にて歌歴所属不問の歌会「らっこ歌会」を主宰したり、カルチャーセンターの短歌講師をしています。またポエトリーリーディングもしています。原稿、講演、ライブなど募集中です。

 

■自選短歌10首

うろこ雲いろづくまでを見届けて私服の君を改札で待つ
靴紐を結ぶべく身を屈めれば全ての場所がスタートライン
たぶん親の収入超せない僕たちがペットボトルを補充してゆく
打ち切りの漫画のやうに前向きな言葉を交はし終電に乗る
いまひどい嘘をきいたよ秒針のふるへのさきが未来だなんて
……第一歌集『さよならバグ・チルドレン』

ガソリンはタンク内部にさざなみをつくり僕らは海を知らない
水に沈む羊のあをきまなざしよ散るな まだ、まだ水面ぢやない
傷を無理に隠して過剰包装の小さな箱を教室と呼ぶ
校庭に巻くつむじ風みんなあれが底なき渦とわかつてゐたのに
整然と並ぶ机の隙間には無数の十字架(僕には見える)
……第二歌集『水に沈む羊』


『さよならバグ・チルドレン』

 

『水に沈む羊』



■回文

短歌を始めるよりも前から作っていたのが実は「回文」。上から読んでも下から読んでも同じというアレです。「濁音や小さいやゆよ等を無視しない」「一見回文だとわからないくらいきれいな日本語で成立させる」をモットーとしています。自作回文をホームページにて公開しています。
https://yamadawataru.jimdo.com/kaibun/


自作回文20選

余暇の時間カジノかよ
年寄り歩いている有吉と
打開策こそ国際化だ
七味の美味しい尾道市
牡蠣にあたった兄貴か
謹んでお祝いおでんしつつ
なか卯物足りないし稲荷頼もうかな
目尻と瞳とひとりじめ
紳士服屋が輝く不審死
気怠くつまんねえ気持ちも消え年末来るだけ
緘黙が要る。だけど法医学が言うほど気怠い学問か。
眠たいが眠ると太る、胸が痛むね
貯金欲しい男性どつく集い仙台市本拠地
賃貸では価値付かんもんさ。クソに二束三文、かつ地下は泥炭地。
寝る暇なく愛され最悪な真昼ね
垂れ幕閉めたの海兵隊。陛下のため仕組まれた。
断裂した記憶。やはり早く起きた。失恋だ。
このシールラベルは部屋へ貼るベラルーシの子
買い置き「椅子、靴べら、しめじ、唐揚げ」あらかじめ調べ尽くす勢いか
値引け駅弁(nebikeekiben)※アルファベットの回文

子供の頃から一人で言葉遊びを考えるのが大好きで、自分で考えてきた言葉遊びをまとめたエッセイ『ことばおてだまジャグリング』という本も出しています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4163904441/


ルールを追加したしりとりをしたり、オリジナルの早口言葉を考えたり。本当はふざけたことばっかり考えて毎日過ごしてたいタイプなのです。でもふざける才能に今ひとつ欠けてるようで、フリーハンドでふざけられる人を見るとうらやましいです。そんな僕がふざけることのできるフィールドが「言葉」。言葉という巨大なテーマパークの中でなら、僕は思う存分ふざけられるのです。みなさん一緒に遊んでください。

 

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